あなたはあなた自身を評価できますか?
主婦からの再就職や若者、ひとり親の方のご相談に乗ると、多くの方口を揃えてお話されることがあります。
「書くほどのことがない」
「PRできるスキルや経験がない」
「職を転々としていてどうしたらいいのかわからない」
本当にそうでしょうか?
あまり良い例ではないでしょうが、例えばこんな人が居たとします。
【20代前半 男性】
”ネットゲームをし過ぎて、前の会社を数ヶ月でクビになった”
”学生時代の学業も平凡、スポーツのクラブ活動でもいつも補欠”
”これと言った趣味も特技も無い”
新卒採用で決まった会社で、大して経験をすることもなく事実上に解雇になったこの方が、再就職のために書類を書こうと考えても、ペンがスラスラと動くことはないでしょう。
失敗したこと自体、平凡なこと自体がPRポイント
さてこの人が目の前にいて、もし自分の行動に反省の色が見えているなら、この人は会社にとって貴重な戦力になる可能性があります。
まず第一に、若いうちに人生における大きな失敗を経験したこと。レールからドロップ・アウトしても、もしその場所で、しっかり生きていこうという気持ちがあるなら、人の失敗に寛容で落ち着きのある人間性を持ったビジネスパーソンに成長する可能性があります。
また、ゲームという一つのことに夢中になって解雇になるぐらいの集中力があるなら、仕事がマッチングすれば、ものすごいパフォーマンスを発揮するかもしれません。ゲームのために、資料を整理したりデータを作ったり、インターネット上の様々な資料を探したりしていたのであれば、仕事に置き換えれば、かなりのスキルです。
さらにスポーツで補欠であるのであれば、それは成果がでなくても続けられる忍耐力がありますし、意外に基礎体力もあるかもしれません。何も、記録や結果を持っていないと評価されないわけではないのです。
あなたで無ければならないストーリーを作る
中途採用は新卒と異なり、採用者のイメージがある程度固まっています。つまり、あなたの人間性や特性、特徴が相手が想定する採用人物像にどれだけ沿っているか、またはそれを超えるインパクトを与えられるかが重要です。
もちろん、専門的な知識や経験が無いとできない仕事は多くあります、しかし逆に言えば、特別な知識や経験がなくても、”まなぶ”意欲や積極性があれば、数年間で一人前、10年経てばリーダーに成長する可能性も十分あります。
中小零細企業であれば、年代別構成を考えて40代が、30代が欲しいのかもしれません。
企業がどういう人材を欲しているか可能な限り想定し、その中であなたが必要とされるストーリーを描きます。
まずは応募書類を徹底的に作り込む
主婦からの再就職、若者の再就職、ひとり親の方々に対応すると、多くの方が応募書類を重要視されていないケース多く見受けられます。
「自分が働けるような会社は、どうせキチンと書類選考なんてしないだろう」
という考えの方が多いわけですが、これは二重に失礼な考え方です。
ひとつは採用側の企業、もうひとつは自分自身です。
仮に、一読しかしないような企業があるにしても、そこに基準をあわせずに、真摯に書類を見てくれる、もしくは見ようと思わせれば良いのです。
ただ、転職サイトや転職本に書いてあるものは、新卒や一般的な転職をイメージしていますので、十数年間主婦をしていたり、ひとり親で子育てのために働ける仕事が制限されたり、新卒採用のタイミングを逃してしまった若者対象の資料やノウハウはほとんど公開されていません。
仮に女性の再就職、ひとり親・若者の再就職などを謳っていても、”こういう人たち”という括りで書いてあるわけですから、あなたひとりにあわせて書いてくれているわけではないですよね。
だから、その内容をただ単に書き写したり、少し変えただけでは、採用経験豊富な担当者の目には止まらずスルーされてしまいます。
あなたはあなた自身に向き合って、自己分析を深める必要があります。
応募書類を作り込めば自動的に面接につながる
応募書類段階で自分自身をしっかり見つめれば、面接で見せるべきビジネスパーソンとしての自分ができあがります。
自分の良さを発見した人は、自信が生まれ、顔つきや目の輝き、話す口調、立ち居振る舞いまで変わります。
仮にそれが一般的なビジネスパーソンのイメージと多少異なっていても、採用側はその方の特徴として受け止めるでしょう。
ところが、自分自身の特徴や特性がわかっていない方が、付け焼き刃でビジネスマナー講習を受けてそれらしく演じても、ボロが出やすいですし、逆に悪印象を与えてしまいがちです。
自分自身を受け入れて前向きになることはきっかけ次第ですぐにできますが、まったくの別人になりすますことは困難です。
就職活動用に別人になるのではなく、ビジネスパーソンとして、あなただけのあなたになれば良いのです。
公共セミナー、職業訓練等に赴きます
いつもと違った切り口の就活セミナー講演者を探している公共機関のご担当者様
職業訓練の就職支援時に、外部講師を入れて訓練生のモチベーションを高めたい訓練校様
無理やり就活させるのではなく、自発的に行動いただく
就労支援は、情報を与えモチベーションを支え行動を促す面と、自発的に行動していただく面の両面が絡み合う必要があります。一度でも就活で困難を体験した方は、どうしても苦手意識を持ち、自分自身を低く評価する傾向があります。そのような状態の方に、求人案件を次々差し出して行動させるよう繰り返すと逆効果になる可能性も十分考えられます。
自分自身を肯定的に評価できるポイントを探し、小さな成功を積み重ねていくよう支援し、その方にとっての就職活動や就労の意味の捉え方を変えていくようなやり方も必要かもしれません。
職業訓練で就職率50%以下を85%以上に
継続的に支援させていただている職業訓練校様では、2年前までは就職率50%以下でしたが、今では安定して80〜85%まで向上しています。就職率は経営に直結しますので、数値アップは非常に重要な課題です。
原因は、IT講師が応募書類を深く書き込みできるほどの指導ができなかったことにあります。
講師向けセミナーも実施致します
職業訓練におけるITや事務系講師の就職支援を充実させたい、数値を上げたいと思われる経営者・責任者の方もぜひご検討ください。御社の講師陣にノウハウをお伝えいたします。
なぜなら、いつも受講者に向き合っている講師が支援を担当するほうが効果が高いからです。
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